全国47都道府県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10
全国には子育て世帯を強力に支援する自治体が数多く存在します。特に明石市、流山市、豊後高田市は全国トップクラスの評価を獲得し、それぞれ独自の強みを持って子育て世帯を惹きつけています。
兵庫県明石市
「全国ナンバーワンの子育て支援都市」
独自制度
明石市は「5つの無料化」を所得制限なしで実施する全国トップクラスの自治体です。高校3年生まで医療費完全無料(薬代含む、市外の病院も対象)は中核市以上で初。第2子以降の保育料完全無料は兄弟姉妹の年齢制限なく、市外の保育所でも対象です。
おむつ定期便は生後3ヶ月から満1歳まで毎月約3,000円相当の育児用品を配達し、子育て経験者が訪問。中学校給食費無料、天文科学館や親子交流スペース「ハレハレ」など公共施設の入場料無料、出産・子育て応援給付金は計10万円を現金支給します。
全国初の全28小学校区にこども食堂を開設。養育費立替え払いや親子面会交流支援など、離婚後の子ども支援も先駆的です。児童扶養手当を毎月支給に変更し、困窮世帯の安定を支えています。
環境面
待機児童数は2018年の571人(全国ワースト)から2024年には50人まで劇的に改善。1k㎡あたりの都市公園数は県内第1位で、子どもが遊べる環境が充実。JR新快速が停車する駅が2駅あり、三宮や大阪へのアクセスも便利です。
実績
11年連続人口増加を達成し、人口増加率は全国中核市でトップ。合計特殊出生率は1.62〜1.70と全国平均1.33を大幅に上回り、住民満足度調査では91.2%が「住みやすい」と回答。子ども部門予算は約300億円(一般会計の2割以上)で、2010年度比で2倍以上に増額しています。
千葉県流山市
「母になるなら、流山市。人口増加率6年連続1位」
独自制度
流山市の最大の特徴は全国唯一の「送迎保育ステーション」です。つくばエクスプレス流山おおたかの森駅と南流山駅に設置され、市内すべての保育所と結ぶバス送迎システムを月額2,000円で提供。朝7時から夕方18時まで駅前で子どもを預かり、保育園との送迎を担います。
保育施設を過去15年間で5倍に増やし、2021年に待機児童ゼロを達成。0〜18歳まで医療費助成(通院1回200円、同月6回以降無料)を実施し、子ども・子育て支援新制度で妊娠から子育てまで切れ目ない支援を展開しています。
市内20ヶ所の子育て関連施設に加え、公民館で親子向けプログラムを多数開催。「すくすくひろば」など保護者同士が交流できる場を豊富に設け、"孤育て"にならない支援体制を整えています。
環境面
つくばエクスプレスで秋葉原まで約20分、東京駅から高速バスで約100分という都心へのアクセスの良さが魅力。駅周辺には大型商業施設が充実し、テレワーク対応の光ファイバー網やコワーキングスペースも整備されています。
実績
人口増加数・増加率が6年連続全国1位を達成。合計特殊出生率は1.58と全国平均1.33を上回り、0〜14歳の子育て世帯を中心に転入者が急増しています。
大分県豊後高田市
「住みたい田舎ランキング12年連続ベスト3」
独自制度
豊後高田市は「8つの無料化」で全国トップレベルの子育て支援を実現。妊婦健診14回分助成、妊産婦医療費無料、0歳から高校生まで医療費完全無料(入院時食事療養費含む)、保育料・幼稚園授業料完全無料(所得制限なし)、保育園・幼稚園・小中学校の給食費完全無料、高田高校の昼食無償提供を実施しています。
子育て応援誕生祝い金は最大200万円(第5子以降、6歳までの総額)を支給。無料の市営塾「学びの21世紀塾」では、幼児から中学生まで地域の方や退職教師が講師となり、学習講座やそば打ち体験、スポーツ教室を提供しています。
環境面
NPO法人「アンジュ・ママン」が子育て中のママや子育て経験者で構成され、一時預かりや病後児保育を運営。市内3ヶ所の地域子育て支援拠点「花っこルーム」は天候に関係なく無料で利用でき、保護者同士の交流の場となっています。
実績
宝島社「田舎暮らしの本」で4年連続全部門1位(総合・若者・子育て・シニア)、12年連続ベスト3を全国で唯一達成。10年連続で転入者数が転出者数を上回る人口社会増を実現し、出生数も増加傾向にあります。
兵庫県神戸市
「共働き子育てしやすい街ランキング全国1位」
独自制度
日経BP「共働き子育てしやすい街ランキング2024」総合編で全国1位(82点)を獲得。3年連続で待機児童ゼロを達成し、認可保育所の園庭保有率は97.7%と極めて高水準です。
2024年秋開始の「こべっこウェルカム定期便」は、誕生祝いプレゼント1万円相当に加え、おむつ・ミルク等の育児用品(月3,000円相当×9ヶ月)を配達員が声かけしながら届ける見守り機能付き支援。2024年9月から高校生通学定期代を全額無料化(2025年4月から市外通学も半額補助)する画期的な施策を導入しました。
あすてっぷコワーキングは無料の一時保育付きコワーキングスペースを市内3ヵ所で展開。市内120館の児童館には「子育てチーフアドバイザー」を配置し、毎日乳幼児向けプログラムを実施。子育て相談から遊び場提供まで一体的にサポートしています。
環境面
学童保育は小学6年生まで希望者全員受け入れし、全施設で学習支援を実施。病児・病後児保育は市内24施設・定員165人と充実し、産後ケア実施施設は35ヵ所で全国トップクラスの利用率を誇ります。
神戸市内は山と海に囲まれた豊かな自然環境と都市機能が調和。三宮から大阪・京都へのアクセスも良好で、都市部でありながら子育てに適した住環境を実現しています。
実績
市役所男性職員の育休取得率83.3%、課長職以上の女性管理職比率24.7%と、ダイバーシティの取り組みでも高評価。「自治体のダイバーシティ」分野で特に高い評価を受け、女性の登用や男性育休推進に取り組む企業を県と共同で支援しています。
栃木県宇都宮市
「保育インフラと新幹線通勤支援の両立」
独自制度
「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で2位(79点)を獲得。保育インフラの強さが際立ち、「送迎保育ステーション」では保育士が添乗するバスで子どもを保育所に送迎。休日保育は日曜日・祝日・年末年始も対応し、保護者が仕事や病気で家庭で子どもの面倒をみられない場合に利用できます。
独自の施策として「東京圏通勤・通学支援補助金」を実施し、新幹線定期券購入を市が一部負担。首都圏へのアクセスの良さを活かした支援が特徴的です。待機児童対策も徹底し、保育施設の増設と受け入れ枠の拡大を継続的に推進しています。
環境面
新幹線で東京まで約50分、上野まで約48分という抜群のアクセスで、首都圏通勤者からの支持を集めています。餃子の街として知られ、商業施設や医療機関も充実。子育て相談窓口やICTシステムを活用した情報提供により、保護者が必要な支援に簡単にアクセスできる環境を整備しています。
実績
人口約52万人の中核市として、待機児童ゼロに向けた取り組みを強化。地方都市でありながら都市機能が充実し、共働き世帯が安心して子育てできる環境として高く評価されています。新幹線通勤補助という独自施策により、首都圏勤務者の移住を促進しています。
茨城県印西市
「子育て実績ランキング総合1位」
独自制度
「自治体子育てランキング2024」で総合1位(98.59ポイント)を獲得。年少人口の伸びが全国2位、年少人口比率も3位と、子育て世帯の転入が著しい自治体です。保育所、幼稚園、認定こども園の充実度が全国2位で、「保育所、幼稚園、認定こども園などが充実している/入りやすい」という評価を受けています。
子ども医療費助成、多子世帯への保育料軽減、学童保育の充実など、基本的な子育て支援を手厚く実施。「日常生活に必要な買い物がしやすい」で全国1位を獲得し、生活利便性の高さも魅力です。
環境面
つくばエクスプレスで秋葉原まで約35分、都心へのアクセスが良好。「子供を遊ばせる場所が多い」で全国1位を獲得し、大型商業施設と自然環境が調和した住環境を実現しています。駅周辺には大型ショッピングモールが複数あり、子育て世帯の日常生活に必要な全てが揃っています。
実績
2020年国勢調査で人口増加率が全国の中核市・市区でトップクラス。0〜14歳の年少人口が急増し、若い子育て世帯の流入が顕著です。「職住接近が可能である」は317位と低いものの、つくばエクスプレスの開業により都心通勤が可能となり、ベッドタウンとしての人気が急上昇しています。
東京都千代田区
「都心で実現する高水準子育て支援」
独自制度
「自治体子育てランキング2024」で4位にランクイン。「自治体による出産・育児・子育て支援が充実している」で全体5位を獲得し、都心部でありながら手厚い子育て支援を実施しています。高所得世帯が多いエリアですが、所得制限のある制度でも対象となる世帯への支援は充実しています。
「子ども向けの体育・文化活動が盛ん」で4位を獲得。教育機関の質と量が極めて高く、私立・公立ともに選択肢が豊富です。認可保育所の待機児童対策も積極的に推進し、都心ならではの利便性と子育て環境を両立しています。
環境面
「地域で仕事を見つけやすい」「教育機関が充実している」で全体2位、「職住近接が可能である」で4位と、都心ならではの強みが際立ちます。大手企業の本社が集中し、雇用機会が豊富。通勤時間が短く、子育てと仕事の両立がしやすい環境です。
皇居周辺の豊かな緑、図書館や文化施設の充実により、都心でありながら子どもの教育と文化体験の機会に恵まれています。
実績
年少人口比率は48位(366自治体中)ですが、年少人口の伸びは全国10位と、都心部でありながら子育て世帯が増加。住民の評判ランキングで8位を獲得し、実際に住む人々からの評価が高い自治体です。高い生活コストを補って余りある利便性と教育環境が、子育て世帯を惹きつけています。
東京都板橋区
「東京都の子育て支援「赤ちゃんファースト」の先進区」
独自制度
「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で3位(77点)を獲得。東京都の独自支援「赤ちゃんファースト」により、10万円相当の育児用品や子育て支援サービスを選べるギフトカードを提供。対象の子どもに月額5,000円の支援もあり、都の制度を活用した手厚いサポートを実施しています。
児童館や子育て支援センターが区内に多数あり、地域の子育て支援ネットワークが発達。保育施設の充実に加え、一時預かりやファミリーサポート事業も整備され、共働き世帯が安心して子育てできる環境を構築しています。
環境面
東武東上線、都営三田線、JR埼京線が通り、都心各地へのアクセスが良好。池袋まで約10分という利便性で、都心勤務の共働き世帯から支持されています。大型公園も複数あり、都内でありながら子どもが遊べる環境が充実しています。
商店街が多く、下町の雰囲気が残る地域コミュニティの温かさも魅力。家賃相場は都心部より低く、子育て世帯にとって経済的負担が軽い点も大きなメリットです。
実績
東京23区の中でも子育て支援に積極的な区として知られ、待機児童対策を継続的に推進。保育施設の増設と保育士の処遇改善により、保育の質と量を同時に向上させています。共働き世帯の増加に対応した学童保育の拡充にも力を入れています。
千葉県松戸市
「子育てコーディネーターによる伴走型支援」
独自制度
「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で3位(77点)を獲得。子育てコーディネーターが妊娠期から切れ目なく支援する体制を構築し、個別のニーズに応じたきめ細かいサポートを提供しています。「やさシティ、まつど。」をスローガンに、子育て世帯にやさしいまちづくりを推進。
待機児童対策として保育施設を大幅に増設し、2015年の待機児童573人から大幅に改善。学童保育も全小学校で実施し、放課後の子どもの居場所づくりに注力しています。子ども医療費助成も充実し、経済的負担を軽減しています。
環境面
JR常磐線で上野まで約20分、東京駅まで約30分という都心へのアクセスの良さが最大の魅力。つくばエクスプレスも利用でき、通勤の選択肢が豊富です。大型商業施設や医療機関も充実し、生活利便性が高い環境です。
江戸川沿いの豊かな自然環境と、都心に近い利便性を両立。公園や子どもの遊び場も多く、子育てしやすい住環境を実現しています。
実績
人口約49万人の中核市として、子育て世帯の転入が増加。「共働き子育てしやすい街ランキング」での高評価により、子育て世帯からの認知度が上昇しています。待機児童の大幅削減という実績が、自治体の本気度を示しています。
三重県松阪市
「地方都市トップクラスの子育て充実度」
独自制度
「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で15位にランクイン。地方都市でありながら全国の主要都市と肩を並べる評価を獲得しています。子ども医療費助成、保育料の軽減、学童保育の充実など、基本的な子育て支援を手厚く実施。
出産・子育て応援給付金、多子世帯への支援、一時預かり事業など、多様な子育て支援メニューを用意。子育て相談体制も整備され、地方都市ならではのきめ細かい対応が特徴です。待機児童ゼロを維持し、希望する保育施設に入りやすい環境を実現しています。
環境面
松阪牛で知られる歴史ある城下町で、豊かな自然環境と落ち着いた住環境が魅力。名古屋まで近鉄特急で約1時間、JR快速みえで約1時間20分とアクセス良好で、中京圏への通勤も可能です。
生活コストが大都市圏より大幅に低く、広い住宅を手頃な価格で確保できます。地域コミュニティの結びつきが強く、子育て世帯への温かいサポートが期待できる環境です。
実績
人口約16万人の地方都市ながら、子育て支援の充実度で全国的な評価を獲得。地方都市としては珍しく「共働き子育てしやすい街ランキング」で上位にランクインし、地方でも質の高い子育て環境を実現できることを証明しています。移住者向けの支援も充実し、UIターン促進にも力を入れています。
注目の制度
所得制限なしの無料化:明石市(5つ)、豊後高田市(8つ)が所得に関わらず全ての子育て世帯を支援
送迎保育ステーション:流山市が全国唯一、全保育所と駅を結ぶバス送迎システムを月額2,000円で提供
高校生通学定期無料:神戸市が2024年から全額無料化(市外通学も半額補助)
新幹線通勤補助:宇都宮市が東京圏通勤者の新幹線定期券を一部負担
出産祝い金200万円:豊後高田市が第5子以降に最大200万円を支給
無料市営塾:豊後高田市が幼児から中学生まで無料の「学びの21世紀塾」を運営
一時保育付きコワーキング:神戸市が無料で月8回まで利用可能
おむつ定期便:明石市・神戸市が見守り機能付きで育児用品を配達
待機児童ゼロ:神戸市(3年連続)、流山市、宇都宮市、松阪市が達成
子育てコーディネーター:松戸市が妊娠期から切れ目ない伴走型支援を提供
結論
全国には子育て世帯を強力に支援する自治体が数多く存在します。明石市、流山市、豊後高田市の3大自治体は全国1位レベルの評価を獲得し、それぞれ「所得制限なしの5〜8つの無料化」「全国唯一の送迎保育ステーション」「住みたい田舎12年連続ベスト3」という独自の強みを持っています。
神戸市や宇都宮市などの大都市は保育インフラと通勤利便性を両立し、印西市や千代田区は実績と環境の良さで子育て世帯を惹きつけています。各自治体が独自の強みを持ち、「経済的支援」「待機児童対策」「通勤利便性」「自然環境」「先進的サービス」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わります。
2024-2025年にかけて各自治体が支援をさらに拡充しており、今後も子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。自治体選びの際は、ご家族のライフスタイルや優先事項に合わせて、これらの情報を参考にしてください。
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