栃木県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10

栃木県は全国的にも高い評価を受ける子育て支援自治体を有しており、特に宇都宮市は全国第2位の評価を獲得しています。県全体で高校3年生まで医療費無料化を実現し、各自治体が独自の支援策で子育て世帯を手厚くサポートしています。

TOP 1

宇都宮市

「共働き子育てしやすい街ランキング全国2位」

独自制度

日経xwoman「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で2年連続全国第2位(79点)を獲得。2018年には総合1位を獲得した実績を持つ、全国トップクラスの子育て支援都市です。

**送迎保育ステーション「未来」**は全国的にも珍しい先進的な制度で、JR宇都宮駅東口近くのステーションから保育士が添乗するバスで子どもを市内20の保育施設に送迎。月額2,000円で保護者の送迎負担を大幅に軽減します。朝は午前7時から午後9時まで、夕方は午後3時から午後7時まで一時的に預かり、早朝・夜間保育のニーズにも対応し、仕事と子育ての両立を強力に支援しています。

病児保育は市内8施設で実施し、送迎対応も充実。保育園等で体調不良になった子どもを保護者に代わって迎えに行き、病児保育施設で一時的に預かるサービスは、365日対応の施設もあり全国トップクラスの充実度です。利用料は1日2,500円(昼食・おやつ代込)で、生活保護および市民税非課税世帯は無料となります。

認可保育所の園庭保有率は95.4%と極めて高水準で、保育環境の質を重視。「子どもの家(学童保育)」は全68の市立小学校に設置され、6年生まで希望者全員受け入れを実現し、待機児童ゼロを達成しています。

出産・子育て応援給付金は計10万円を支給。高校3年生まで医療費完全無料(所得制限なし)を実施し、子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減しています。

環境面

待機児童数は2024年4月時点で0人を達成。2023年には芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)が開業し、JR宇都宮駅周辺の再開発が進行中で、交通利便性と子育て環境が飛躍的に向上しています。

市内には児童館・ひろばなどの子育て拠点が市内に100箇所以上整備され、毎日乳幼児向けプログラムを実施。子育てひろばやサロンも充実し、地域全体で子育てを支える体制が確立されています。栃木県子ども総合科学館など家族で楽しめる施設も充実し、宇都宮動物園、とちのきファミリーランドなど休日のお出かけスポットも豊富です。

実績

「共働き支援」分野で過去に1位を獲得した実績があり、送迎保育ステーションの利用者数は年々増加。LRT開業に伴う駅周辺の人口増加に対応し、保育施設の拡充を継続的に進めています。2018年の全国1位獲得以降も常に全国上位を維持し、子育て世帯からの高い評価を獲得し続けています。

TOP 2

小山市

「東京圏から1時間の子育て支援充実都市」

独自制度

東京圏から転入して住宅を取得した子育て世代(本人または配偶者が39歳以下または15歳以下の子どもがいる世帯)には、新築40万円・中古20万円の補助金を交付する手厚い移住支援を実施しています。

新幹線通勤定期券購入補助金は、子育て世代が東京圏へ通勤する場合に毎月最大1万円、36か月分(最大36万円)を補助する画期的な制度。東京圏との二拠点生活を支援し、都市と地方の良さを両立できる環境を整備しています。東京23区からの移住者には、栃木県と市の移住支援金制度も併用可能で、最大100万円の支援を受けられます。

高校3年生まで医療費完全無料(所得制限なし)を実施。出産・子育て応援給付金は計10万円を支給し、児童手当も国の制度に従い充実させています。

子育てひろば・地域子育て支援センターを市内各所に設置し、予約制で利用可能。「おやまっ子子育てナビ」アプリで予約から情報取得まで一元管理でき、利便性が高い点も特徴です。ファミリーサポートセンターも整備され、地域全体で子育てを支える仕組みが充実しています。

環境面

JR小山駅は東北新幹線・宇都宮線が停車し、東京駅まで約45分、宇都宮駅まで約15分という抜群のアクセスを誇ります。新幹線通勤補助により、東京への通勤を継続しながら小山市で子育てできる点が最大の魅力です。

待機児童対策にも力を入れており、保育所等の整備を進めています。市内には多数の認可保育所・認定こども園が整備され、保育環境の選択肢が豊富です。移住者交流会も定期的に開催され、転入者が地域に溶け込みやすい環境を整備しています。

小山駅周辺には商業施設が集積し、生活利便性が高く、住宅地も充実。都会的な利便性と地方都市のゆとりある環境を両立しています。

実績

新幹線通勤補助制度の利用者数は増加傾向にあり、東京圏からの移住促進に成功。子育て世代の転入が増加し、若い世代の人口比率が高まっています。移住者向けの市内案内やオーダーメイドツアーも実施し、移住希望者へのきめ細かなサポート体制が評価されています。

TOP 3

那須塩原市

「自然豊かな高原都市の手厚い子育て支援」

独自制度

子育て応援券を年間15,000円分交付し、一時保育、ファミリーサポートセンター、ベビーカー・絵本の購入、任意予防接種など幅広い用途に利用可能。子育て家庭の多様なニーズに柔軟に対応する独自制度です。有効期限は3年間で、計画的に利用できる点も使いやすさのポイントとなっています。

高校3年生まで医療費完全無料(所得制限なし)を実施。第2子以降の保育料は18歳未満の子どもが2人以上いる世帯で無料となり、多子世帯への支援が手厚い点が特徴です。令和6年10月からは制度が拡大され、より多くの世帯が恩恵を受けられるようになりました。

2歳未満の乳幼児がいる世帯には、おむつ処理用のごみ袋を無料配布。細やかな配慮で子育て世帯の日常的な負担を軽減しています。出産・子育て応援給付金は計10万円を支給し、経済的な支援も充実しています。

子ども食堂の設置を推進し、地域全体で子どもを見守る体制を構築。子育てサロンは市内複数箇所で開催され、親子で自由に遊べる場所と交流の機会を提供しています。

環境面

塩原温泉郷をはじめとする豊かな自然環境が魅力で、150以上の源泉を有する温泉地としても有名。都会の喧騒から離れ、自然の中でゆったりと子育てができる環境が整っています。

那須野が原公園など大規模な公園施設が充実し、子どもが思い切り遊べる環境を提供。那須塩原駅から東京駅まで新幹線で約70分と、首都圏へのアクセスも良好です。市内には西那須野駅、黒磯駅もあり、交通の利便性が高い点も魅力です。

病児・病後児保育事業も実施しており、働く保護者をサポート。放課後児童クラブも市内各所に設置され、小学生の放課後の居場所も確保されています。

実績

子育て応援券の利用率は年々上昇し、多様な子育て支援サービスの利用促進に成功。待機児童数も減少傾向にあり、近年は低水準を維持しています。温泉地としての知名度を活かし、子育て世帯の移住先として注目度が高まっており、自然環境と子育て支援の両立を実現した先進事例として評価されています。

TOP 4

真岡市

「いちごの街の先進的子育て環境」

独自制度

高校3年生まで医療費完全無料(所得制限なし)を実施し、出産・子育て応援給付金は計10万円を支給。

「こども誰でも通園制度」の試験実施自治体として全国118自治体の1つに選ばれ、0歳6ヶ月から満3歳未満の未就園児を保育所等に月10時間預けられる新制度を2024年度から先行導入。就労要件を問わず、リフレッシュや通院など多様なニーズに対応可能です。

子育て支援センターは複合交流拠点施設「monaca」内に設置され、保育士が常駐して育児相談に対応。ファミリーサポートセンターで一時的な預かりや送迎支援も受けられます。多子世帯は第2子保育料半額、第3子以降は保育料・副食費が完全無料です。

環境面

真岡鐵道のSL運行で知られる観光都市で、いちご生産日本一を誇る農業が盛んな田園都市。生活コストが低く、安定した子育て環境を提供しています。市内には41の保育園・認定こども園があり、園庭を有する施設が多く充実。真岡駅周辺には商業施設や医療機関が集積し、北関東自動車道真岡ICから宇都宮市や筑波方面へのアクセスも良好です。

TOP 5

栃木市

「蔵の街の多子世帯に優しい支援」

独自制度

高校3年生まで医療費完全無料(所得制限なし)、出産・子育て応援給付金10万円。多子世帯は第2子保育料免除、第3子以降は保育料+副食費無料(保育料軽減は18歳未満まで)。低所得世帯(所得割77,101円未満)では第1子から保育料半額〜無料、副食費も免除。3〜5歳児は全世帯無料、非課税世帯は0〜2歳児も無料。一時預かり・預かり保育も充実。

環境面

蔵の街の美しい歴史的町並みで情操教育に最適。栃木駅から宇都宮25分、小山15分、東北道栃木ICあり。保育所・こども園多数、駅周辺は商業・医療施設が揃う。太平山県立自然公園など自然豊かで家族レジャーも充実。市内6地域それぞれに特色があり、どこに住んでも子育て支援が受けやすい。

TOP 6

鹿沼市

高校3年生まで医療費完全無料を実施。日光国立公園の一部を含む豊かな自然環境と、鹿沼組子などの伝統工芸が息づく文化的な街。子育て支援センターが充実し、地域ぐるみの子育て支援体制が整っています。東武日光線で宇都宮駅まで約25分の利便性を確保しつつ、自然豊かな環境での子育てが可能です。

TOP 7

佐野市

高校3年生まで医療費完全無料を実施。佐野ラーメンで全国的に有名な観光都市で、佐野プレミアム・アウトレットなど商業施設も充実。若者移住定住促進奨励金など移住支援制度があり、東武佐野線・JR両毛線で栃木・群馬の各都市へアクセス良好。生活コストが比較的低く、子育て世帯に優しい環境です。

TOP 8

下野市

高校3年生まで医療費完全無料を実施。宇都宮市と小山市に隣接し、JR宇都宮線で両市へのアクセスが容易。新興住宅地の開発が進み、若い子育て世帯が多く住む街として注目されています。道の駅しもつけなど地域の交流施設も充実し、コンパクトで住みやすい環境を提供しています。

TOP 9

足利市

高校3年生まで医療費完全無料を実施。足利学校など歴史文化遺産が豊富で、教育環境を重視する家庭に人気。あしかがフラワーパークの大藤など観光資源も充実し、県南部の中核都市として商業・医療施設が整っています。東武伊勢崎線・JR両毛線で栃木・群馬の各都市への交通利便性が高く、生活の利便性と文化的環境を両立しています。

TOP 10

さくら市

高校3年生まで医療費完全無料を実施。宇都宮市と那須塩原市の中間に位置し、JR宇都宮線でアクセス良好。氏家駅周辺に商業施設や医療機関が集積し、コンパクトシティとして機能しています。子ども食堂や障害児保育施設への助成にも力を入れ、包括的な子育て支援を展開。桜の名所としても知られ、自然豊かな環境での子育てが可能です。

選び方のポイント

共働き支援を最重視するなら

宇都宮市(送迎保育ステーション、病児保育充実、学童保育全校配置)、小山市(新幹線通勤補助、東京アクセス)が最適です。特に宇都宮市の送迎保育ステーションは全国的にも珍しい先進的な仕組みで、共働き家庭の強い味方となります。

東京圏への通勤を重視するなら

小山市(新幹線通勤補助最大36万円、東京45分)、宇都宮市(新幹線停車、LRT開業)が好アクセス。小山市の新幹線通勤補助は子育て世代に特化した全国的にも稀な制度で、都市と地方の良さを両立できます。

自然環境を重視するなら

那須塩原市(温泉郷、高原地帯)、鹿沼市(日光国立公園)、真岡市(いちご生産日本一の田園都市)など、豊かな自然に包まれながら子育て支援も充実した地方都市が理想的です。

生活コストを重視するなら

真岡市栃木市佐野市など県南・県東の地方都市は、家賃相場が宇都宮市の約6割程度で、経済的負担が軽い点が魅力です。医療費無料化など基本的な支援は県内統一されているため、生活費を抑えながら充実した支援を受けられます。

多子世帯支援を重視するなら

那須塩原市(第2子以降保育料無料)、栃木市(第3子以降保育料・副食費無料)が、兄弟姉妹の年齢制限が緩やかで経済的メリットが大きい制度を実施しています。

結論

栃木県は県全体で高校3年生まで医療費無料化を実現し、全25市町が足並みを揃えた「子育て先進県」です。宇都宮市は全国第2位の評価を獲得し、送迎保育ステーションや病児保育など先進的な取り組みで共働き世帯を強力に支援。小山市は新幹線通勤補助という独自の発想で、東京圏との二拠点生活を可能にしています。

地方都市も充実した支援を展開し、那須塩原市の子育て応援券、真岡市の先進的制度導入など、規模にかかわらず独自の強みを持っています。「共働き支援」「交通利便性」「自然環境」「生活コスト」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わりますが、どの自治体を選んでも医療費無料化などの基本的な支援は受けられる点が栃木県の大きな特徴です。

2024-2025年にかけて各自治体が支援をさらに拡充しており、特に宇都宮市のLRT開業に伴う駅周辺の再開発は、今後さらに子育て環境の向上が期待されます。東京圏から約1時間圏内という立地を活かし、都市機能と自然環境を両立させた子育て先進県として、栃木県は今後も注目を集めていくでしょう。

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