神奈川県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10

神奈川県には全国的にも評価の高い子育て支援を展開する自治体が集中しています。特に厚木市は共働き子育てランキングで神奈川県内3年連続1位を獲得し、大和市は「子育て王国」を掲げて9年連続待機児童ゼロを達成。横浜市と川崎市は都市機能と子育て支援の両立で高い評価を得ています。

TOP 1

厚木市

「共働き子育てしやすい街ランキング神奈川県内3年連続1位」

独自制度

厚木市は「共働き子育てしやすい街ランキング2023」で神奈川県内3年連続1位(全国11位)を獲得した、県内トップクラスの子育て支援都市です。**0歳~18歳まで医療費完全無料(所得制限なし)**を実現し、中核市レベルでは先進的な取り組みとなっています。

紙おむつ無料宅配サービスは0歳児を養育する家庭に、12種類から選べる紙おむつ・おしりふき・ウェットティッシュを毎月4,500円相当まで自宅配送。第1子・第2子は12ヶ月間、第3子以降は2歳の誕生月まで支給されます。

幼稚園送迎ステーションは、教育時間の前後に預かり保育を実施し、幼稚園バスで送迎。保育所と同様の保育時間を確保できる独自の仕組みです。2024年4月から小中学校給食費無償化を開始し、子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減しました。

ほっとタイムサポーターは、産前産後の家庭に訪問し家事・育児をサポート。第1子出産世帯には1回(2時間)無料クーポン券を支給します。子育て支援センター「もみじの手」では保育士による相談や親子交流の場を提供し、子育てパスポート「AYUCO」で市内協賛店での優待サービスが受けられます。

環境面

都心へのアクセスは小田急ロマンスカーで新宿まで約45分、横浜から約30分強と良好。本厚木駅周辺は商業施設が充実し、一方で相模川や丹沢山地など豊かな自然環境にも恵まれています。

市立病院では24時間365日の小児救急医療体制を確保。全23小学校に公立の放課後児童クラブを完備し、民間クラブと合わせて36施設が整備されています。

実績

「子育て・教育で選ばれるまち」を目指す施策が評価され、人口は22万人を超え増加傾向。若年世帯住宅取得支援補助金(基本20万円+地域加算最大10万円)で移住者支援も充実しています。

TOP 2

大和市

「子育て王国・9年連続待機児童ゼロ達成」

独自制度

大和市は「子育て王国」を公言し、神奈川県で唯一9年連続で待機児童ゼロを達成(2024年4月時点)。認可保育所59園に加え、小規模保育事業28園を整備し、0~2歳児の受け皿を充実させています。

駅前立地の子育て支援施設「きらきらぼし」(中央林間駅直結)では、理由を問わない一時預かりサービスを提供。送迎ステーション事業により、幼稚園の教育時間前後に預かり保育を実施し、保育所と同様の保育時間を確保しています。

出産・子育て応援給付金は妊娠時・出産時に各5万円、合計10万円を支給。公私連携型子育て支援施設「こどもの城」(大和駅前)では、一時預かりや子育て相談、親子交流の場を提供しています。

環境面

小田急江ノ島線・東急田園都市線・相鉄本線の8駅があり、新宿・江ノ島・横浜・渋谷方面へアクセス良好。市の面積は27.09k㎡とコンパクトながら、人口約24万人が暮らす利便性の高いまちです。

病児保育室2ヶ所、ファミリーサポート事業も充実。かつて懸念された厚木基地の航空機騒音は、激しい騒音の出る飛行機の移駐により大幅に改善されています。

実績

2023年の人口動態調査では神奈川県トップの人口増加率を記録。子育て支援センターでは保育コンシェルジュが年間約1,150件の相談に対応し、各家庭に最適な保育サービスを案内しています。

TOP 3

横浜市

「SUUMO住みたい街ランキング7年連続1位・12年ぶり待機児童ゼロ達成」

独自制度

横浜市は「SUUMO住みたい街ランキング2024」で7年連続1位を獲得し、特に2024年度は子育て世代からの支持を大きく集めました。政令指定都市として最大規模の子育て支援を展開しています。

市独自の横浜子育てサポートシステムは、地域の中で子どもを預け合う相互援助の仕組み。登録会員同士がマッチングし、保育施設の送迎や習い事への付き添いなど、柔軟な子育て支援を実現しています。

子育て家庭向け優待サービス「ハマハグ」では、協賛店舗で割引や特典を受けられます。市内120館の児童館には「子育てチーフアドバイザー」を配置し、毎日乳幼児向けプログラムを実施。

**2024年夏から子育て応援サイト・アプリ(WEB版7月リリース)**を開始し、行政手続きがアプリから可能に。妊娠・出産期の手続きを中心にスタートし、電子母子手帳や施設検索機能も搭載。子育て世帯が知りたい情報をアプリ内に集約し、利用者の住所や子どもの年齢に応じた情報が届きます。

各区ごとの特色ある支援も充実しており、都筑区では「ららぽーと横浜」内に親子の休憩所「Popola」を設置。青葉区では「Aonicoほいくえん」が在園児以外にも園庭開放や育児講座を提供しています。

環境面

2025年4月1日時点で12年ぶりに待機児童ゼロを達成(2013年以来)。保留児童は1,511人となっていますが、1歳児の受入枠拡大(404人分確保)、送迎支援、医療的ケア児サポート保育園の増設(前年度比7ヵ所増)など、きめ細かい対策を実施し過去最少水準となっています。

認可保育所の園庭保有率は97.7%と極めて高水準で、子どもたちが外遊びできる環境が整っています。学童保育は小学6年生まで希望者全員受け入れを実施。病児・病後児保育は市内24施設・定員165人、産後ケア実施施設は35ヵ所と全国トップクラスです。

実績

2022年12月に「横浜市中期計画2022~2025」で、市として初めて子育てを軸とした基本戦略「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」を策定。2023年度の市民意識調査では「子どもを安心して育てられる街」としての期待感が前年比19.4ポイント増の44.0ポイントに上昇しました。

18区それぞれが独自の子育て支援策を展開し、地域特性に応じたきめ細かいサービスを提供。横浜駅やみなとみらい地区など商業施設が充実する一方、郊外部では緑豊かな環境も享受できる多様性が魅力です。

TOP 4

川崎市

「2026年9月から18歳まで医療費完全無償化へ」

独自制度

川崎市は2024年8月に、2026年9月から小児医療費助成を18歳まで拡大し、一部負担金500円を完全撤廃することを発表。県内で遅れていた子育て支援を一気に拡充する方針を打ち出しました。

現在は0歳~小学3年生まで医療費無料、小学4年生~中学3年生までは受診ごとに500円の一部負担金がありますが、2026年9月以降は高校生世代まで完全無料となります。

妊娠中から出産後までの包括的支援体制が充実しており、出産・子育て応援給付金として計10万円を支給。川崎市は東京・横浜に隣接した立地で、JR・京急など複数路線で品川駅まで30分と都心へのアクセスが抜群です。

環境面

中原区は2年連続で待機児童ゼロを達成(2024年時点)。市全体でも待機児童対策を強化しており、認可保育所の新設が進んでいます。

子育ておしゃべり広場など親子交流の場が充実し、地域で子育てを支える体制が整備されています。JR・京急など複数路線で品川駅まで電車で簡単にアクセスできる利便性が最大の魅力です。

TOP 5

藤沢市

「2024年4月から18歳まで医療費助成・所得制限撤廃」

独自制度

藤沢市は2024年4月から小児医療費助成を18歳まで拡大し、所得制限を完全撤廃。0歳から満18歳に達した最初の3月31日までの子どもの医療費(入院・通院の保険診療自己負担分)を助成しています。

2年連続で待機児童ゼロを達成(2021~2022年度)するなど、保育環境の整備に積極的。認定こども園の開設や認可保育所の定員増により、待機児童は2024年4月時点で3人まで減少しています。

子育て支援センターでは、子育てアドバイザーが相談に応じ、親子が一緒に過ごせる「子育てひろば」を提供。妊娠前~産後の母子保健支援も充実しています。

環境面

江の島や湘南海岸など豊かな自然環境に恵まれ、新江ノ島水族館、湘南台文化センターこども館、県立辻堂海浜公園など、親子で楽しめるスポットが充実。

小田急線で新宿・横浜方面へのアクセスも良好で、藤沢駅周辺には大型商業施設が立ち並びます。海と山の両方を楽しめる環境で、子どもが自然に触れながら成長できる街です。

TOP 6

海老名市

海老名市は0歳~18歳まで医療費完全無料(所得制限なし)を実施。2023年の人口動態調査では神奈川県トップの人口増加率を記録し、東京から40km圏内のベッドタウンとして発展を続けています。

小田急線・相鉄線・JR相模線の3路線が利用でき、東名高速道路や圏央道へのアクセスも良好。2010年代の海老名駅西口再開発により、ららぽーと海老名やタワーマンションが建設され、駅周辺の利便性が格段に向上しました。

子育て支援センター「すくすく」では育児相談や親子交流の場を提供し、ファミリー・サポート・センターで育児の相互援助も実施。内陸部には田園風景が広がり、自然と都市機能がバランスよく調和した街です。

TOP 7

座間市

座間市は0歳~18歳まで医療費完全無料を実施。おむつ等支給事業により、0歳児を養育する家庭に紙おむつ・布おむつ・おしりふき等を毎月4,500円相当まで自宅配送しています(第1子・第2子は12ヶ月間、第3子以降は2歳誕生月まで)。

小田急線・相鉄線が通り、東京・横浜へのアクセスが良好。米軍キャンプ座間がありますが、住宅地は静かで治安も良好です。市内には相模川や座間谷戸山公園など自然環境も豊富で、子育てしやすい環境が整っています。

TOP 8

鎌倉市

歴史と文化の街・鎌倉市は、0歳~中学生まで医療費助成を実施(中学生は所得制限あり)。鎌倉駅・北鎌倉駅周辺には歴史的建造物が点在し、文化的な環境で子育てができます。

湘南海岸や山々に囲まれた豊かな自然環境が魅力。市内には多数の保育所・幼稚園が整備され、子育て支援センターでは育児相談や親子交流の場を提供しています。JR横須賀線・江ノ島電鉄で東京・横浜方面へのアクセスも良好です。

TOP 9

相模原市

政令指定都市である相模原市は、0歳~18歳まで医療費助成を実施(小学4年生~18歳は受診ごとに500円の一部負担金あり)。市内には相模原公園や相模湖など自然環境が豊富で、子どもがのびのび育つ環境が整っています。

JR横浜線・相模線、京王線、小田急線が通り、都心へのアクセスも良好。待機児童対策にも力を入れており、認可保育所の整備を進めています。リニア中央新幹線の神奈川県駅が設置予定で、今後さらなる発展が期待されます。

TOP 10

横須賀市

横須賀市は0歳~18歳まで医療費助成を実施。三浦半島に位置し、東京湾と相模湾に面した海の街として、豊かな自然環境が魅力です。

市内には観音崎公園やくりはま花の国など、親子で楽しめるスポットが充実。京急線で横浜・品川方面へのアクセスも良好で、海軍カレーなど独自の食文化も発展しています。家賃相場が都心部より安く、経済的負担が軽い点も大きな魅力です。

選び方のポイント

経済的支援を最重視するなら

厚木市(18歳まで医療費無料+おむつ無料+給食費無償化)、大和市(9年連続待機児童ゼロ+給付金充実)、藤沢市(18歳まで医療費無料・所得制限なし)が最適です。

大都市の利便性を重視するなら

横浜市(全国1位評価・18区の多様性)、川崎市(品川至近)が好アクセス。2026年9月から川崎市は18歳まで医療費完全無償化となり、さらに魅力が増します。

待機児童ゼロを重視するなら

大和市(9年連続)、横浜市(3年連続)、藤沢市(2年連続実績)が確実です。

自然環境を重視するなら

藤沢市(湘南海岸・江の島)、鎌倉市(歴史と海)、横須賀市(三浦半島)など湘南エリアが豊かな自然と子育て支援を両立しています。

独自性のある支援を重視するなら

厚木市(おむつ無料宅配・幼稚園送迎ステーション)、大和市(きらきらぼし・子育て王国)、横浜市(ハマハグ・120館の児童館)が先進的です。

結論

神奈川県は都市機能と自然環境のバランスが取れた「子育て先進県」です。厚木市と大和市は独自の手厚い支援で全国的にも高い評価を獲得し、横浜市は政令指定都市として最大規模の子育て支援を展開。川崎市は2026年9月から18歳まで医療費完全無償化を実現予定で、県全体で子育て支援が充実しています。

各自治体が独自の強みを持ち、「経済的支援」「待機児童対策」「利便性」「自然環境」「独自サービス」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わります。2024~2025年にかけて各自治体が支援をさらに拡充しており、今後も子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。

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