石川県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10
石川県は全国トップクラスの子育て支援環境を誇り、保育所待機児童ゼロ、女性就業率全国2位という実績を持つ「子育て先進県」です。特に野々市市・白山市・金沢市の金沢都市圏は住みやすさランキングで全国上位を占め、小松市や能美市は独自の手厚い支援で注目を集めています。
野々市市
「全国住みやすさランキング1位の子育て最適都市」
独自制度
野々市市は東洋経済「住みやすさランキング2021」で全国第1位を獲得した、子育て世帯に最適な自治体です。中学3年生まで医療費助成を実施し、通院は月1,000円の自己負担のみで済みます。
石川県共通のプレミアム・パスポート制度により、2人以上の子どもがいる世帯は県内協賛店舗で様々な割引サービスを受けられます。第2子以降の保育料無料化(所得制限あり、0〜2歳児対象)を実施し、3〜5歳児は国の幼児教育・保育無償化により全員無料です。
マイ保育園制度では、妊娠時から概ね3歳未満の未就園児を持つ家庭が、近くの保育所で育児相談や一時預かり(半日3回分無料)を利用でき、出産前の育児体験も可能です。ファミリーサポートセンターでは地域住民が相互に子育てを支援する仕組みが整っています。
環境面
人口約5万人のコンパクトシティでありながら、金沢市に隣接し生活利便性が極めて高いのが特徴です。北陸鉄道石川線、JR北陸本線が利用可能で、金沢駅まで約10分という好アクセス。待機児童ゼロを達成し、認定こども園が充実しています。
市内には大型ショッピングセンターや飲食店が集積し、日常生活に必要な買い物環境が整備されています。石川県立大学、金沢工業大学など複数の大学キャンパスがあり、教育文化的な雰囲気も魅力です。
実績
人口増加率は石川県内でトップクラスを維持し、特に30〜40代の子育て世代の転入が顕著です。1k㎡あたりの保育施設数が多く、保護者の就業有無にかかわらず3歳児以上を受け入れる体制が整っています。小学校の学力は全国トップクラス(全国学力テスト2022年で全国2位)で、教育環境も高水準です。
白山市
「医療費完全無料と第2子保育料無償化の充実都市」
独自制度
白山市は18歳まで(高校3年生相当)医療費完全無料を実施する県内有数の自治体です。2023年10月から第2子の保育料完全無償化(所得制限なし)を開始し、18歳未満の子どもから数えて2人目以降は保育料が0円となりました。これは兄弟の年齢差制限がなく、非常に手厚い支援です。
県の第2子以降保育料無料化(所得制限あり)に加え、市独自で所得制限を撤廃することで、すべての第2子以降の家庭が恩恵を受けられます。副食費についても所得に応じて免除または補助があり、多子世帯への経済的支援が充実しています。
出産・子育て応援交付金として妊娠届出時5万円、出生届出時5万円の計10万円を支給。子育て支援センターは市内複数箇所に設置され、親子で自由に過ごせる場所と育児相談の場を提供しています。
環境面
金沢市の南東に隣接し、人口約11万人の中核都市として発展。JR北陸本線、北陸鉄道石川線が利用でき、金沢駅まで約15〜20分でアクセス可能です。松任駅周辺には商業施設が集積し、生活利便性が高い一方で、霊峰白山の麓という豊かな自然環境も享受できます。
イオンモール白山などの大型商業施設、総合病院、文化施設が充実し、都市機能と自然環境のバランスが取れています。住宅価格は金沢市より低めで、広い住宅を確保しやすい点も子育て世帯に人気です。
実績
待機児童ゼロを達成し、認定こども園・保育園が市内全域に配置されています。東洋経済「住みやすさランキング2021」で全国第6位を獲得し、子育て世帯の転入が増加傾向にあります。市内の小中学校は全国学力テストで常にトップクラスの成績を収めており、教育水準の高さが証明されています。
金沢市
「県都の利便性と文化的環境を備えた子育て支援都市」
独自制度
金沢市は入院医療費を18歳まで(高校3年生相当)完全無料化し、通院は中学3年生まで月1,000円の自己負担のみで助成します。2023年10月から入院費の対象年齢を拡大し、高校生世代の医療費負担も大幅に軽減しました。
第2子以降の保育料無料化(所得制限あり、0〜2歳児対象)を実施。かなざわ子育て夢ステーション事業では、マイ保育園制度と同様に育児相談や一時預かりサービスを提供し、妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援を行っています。
市内33館の児童館ネットワークは全国でも有数の規模を誇り、各館で子育て相談や親子向けプログラムを毎日実施。出産・子育て応援給付金として計10万円を支給し、経済的支援も充実しています。
環境面
石川県の県都として、北陸新幹線開業により東京まで約2時間30分という好アクセスを実現。市内には金沢駅を中心とした交通網が整備され、バス路線が充実しています。金沢21世紀美術館、兼六園、金沢城公園など文化施設が豊富で、子どもの感性を育む環境が整っています。
保育所・認定こども園が市内全域に配置され、待機児童はほぼゼロ。小学校・中学校の教育水準が高く、全国学力テストで常にトップクラスの成績を維持しています。市立図書館や公民館など、教育・文化施設のネットワークが充実しており、子どもの学びの機会が豊富です。
実績
人口約46万人の中核市として、子育て世帯向けの雇用機会が豊富です。女性就業率は石川県全体で全国2位であり、共働き家庭が子育てしやすい環境が整っています。小学校の学力は全国トップクラスで、進学実績も優れています。金沢大学をはじめとする高等教育機関が集積し、教育都市としての側面も持ちます。
小松市
「給食費完全無償化とおむつ定期便の先進市」
独自制度
小松市は小・中学校給食費の完全無償化を実施する県内有数の自治体です。18歳まで医療費の自己負担分が完全無料という手厚い医療費助成に加え、「赤ちゃん紙おむつ定期便」で生後3ヶ月から1歳の誕生月まで毎月紙おむつを自宅に配達します。この定期便では配達員が訪問時に育児相談にも応じ、孤立しがちな子育て家庭を見守る機能も果たしています。
「おなかの赤ちゃん給付金」として妊娠した方に5万円を支給し、出産・子育て応援交付金と合わせて計15万円の現金給付を実現。市長自身が子育て世代であり、当事者目線に立った親身な支援制度が特徴です。
環境面
小松空港を擁し、東京・札幌・福岡・那覇への直行便が就航する交通至便な都市です。人口約10.7万人の中核都市として、製造業を中心とした雇用機会が豊富で、共働き世帯が多い地域です。「空とこども絵本館」は旧警察署をリノベーションした声を出して楽しめる図書館で、子どもの想像力を育む独自施設として人気を集めています。
海と山の両方に恵まれ、保育園帰りに海で夕日を見たり、山に湧水を汲みに行ったりできる自然環境が魅力です。イオンモール新小松などの大型商業施設も充実し、利便性と自然環境を両立しています。
能美市
「親子の居場所充実と児童館併設型学童保育」
独自制度
能美市は中学3年生まで医療費の保険診療分を窓口完全無料化(整骨・接骨・鍼灸も対象)し、子育て世帯の医療費負担をゼロにしています。第2子以降の保育料無料化(所得制限あり、0〜2歳児対象)を実施し、待機児童ゼロを達成しています。
子育て支援センター「ににこ」は親子がいつでも気軽に立ち寄り自由に過ごせる場所で、保育士資格を持つ職員が常駐し育児相談をいつでも受け付けます。マイ保育園登録事業、病児保育センター、一時保育など多様な保育サービスを提供しています。
環境面
能美市の最大の特徴は、全ての小学校区(8学区)に児童館(10館)と放課後児童クラブ(13クラブ)が設置されている点です。特に放課後児童クラブと児童館が併設されているため、クラブに入会していない子どもも一緒に遊べる環境が整っています。これは全国的にも珍しい取り組みで、地域全体で子どもを見守る体制が構築されています。
認定こども園が14ヶ所あり、各園の特徴を「能美の宝」でまとめて紹介しています。金沢市と小松市の中間に位置し、両市へのアクセスが良好です。
かほく市
人口約3.5万人のコンパクトシティで、18歳まで(高校3年生相当)医療費完全無料を実施しています。金沢市の北約20〜25km圏内に位置し、日本海に面した風光明媚な環境が魅力です。
こども家庭センター「おひさま」は子育て支援と相談の業務をまとめた施設で、広いプレイルーム、授乳室、お昼寝ベッドを備え、一日中親子でゆっくり過ごせます。通学定期券購入支援事業では高校生等の通学定期代を半額助成し、教育費負担を軽減しています。
加賀市
石川県南部の温泉地として知られる加賀市は、山代温泉・山中温泉・片山津温泉を擁する観光都市です。中学3年生まで医療費完全無料を実施し、第2子の保育料無料化では小学生〜18歳までの兄姉がいる世帯の保育園児(保育認定)の保育料を半額にするなど、独自の減免制度を設けています。
加賀温泉駅から金沢駅まで特急で約30分、小松空港まで約20分というアクセスの良さと、豊かな自然環境、温泉文化が共存する独特の子育て環境を提供しています。
七尾市
能登地域の中核都市として人口約5万人を擁し、中学3年生まで医療費完全無料を実施しています。出産祝い金として金券または商品券を贈呈し、子育て世帯を経済的に支援しています。
能登半島の玄関口として、豊かな海の幸と里山の自然に恵まれ、のと里山海道により金沢市へのアクセスも良好です。七尾湾に面した風光明媚な環境で、ゆったりとした子育てが可能です。
内灘町
金沢市に隣接し、人口約2.7万人の住宅地として発展している内灘町。中学3年生まで医療費の自己負担額を助成し、日本海に面した砂丘と松林の美しい自然環境が特徴です。
金沢市中心部まで車で約20分、金沢駅までバスで約30分という利便性の高さと、海水浴場を持つリゾート的な環境を兼ね備えています。出産祝いとして商品券または記念品を贈呈しています。
津幡町
金沢市の東に隣接する人口約3.7万人の町で、中学3年生まで医療費の自己負担額を助成しています。JR北陸本線、IRいしかわ鉄道、のと鉄道七尾線が交差する交通の要衝で、金沢駅まで約15分というアクセスの良さが魅力です。
住宅価格が金沢市より低めで広い住宅を確保しやすく、田園風景が広がる自然豊かな環境で子育てができます。出産祝いとして商品券を贈呈するなど、移住者への経済的支援も実施しています。
選び方のポイント
経済的支援を最重視するなら
白山市(18歳まで医療費無料+第2子保育料完全無償化)、小松市(給食費無償化+18歳まで医療費無料)、かほく市(18歳まで医療費無料)が最適です。多子世帯には白山市が特に有利な制度を提供しています。
都市機能と利便性を重視するなら
金沢市(県都の文化的環境+120館の児童館ネットワーク)、野々市市(住みやすさ全国1位+金沢隣接)、白山市(中核都市の機能+自然環境)が好バランスです。北陸新幹線を利用した首都圏へのアクセスも考慮するなら金沢市が最適です。
独自性のある支援を求めるなら
小松市(おむつ定期便+見守り訪問)、能美市(児童館併設型学童保育)、野々市市(マイ保育園制度)が特徴的な取り組みを展開しています。
自然環境を重視するなら
白山市(霊峰白山の麓)、加賀市(温泉文化と自然)、七尾市(能登の里山海)など地方都市が豊かな自然と手厚い支援を両立しています。
コンパクトで住みやすい街を求めるなら
野々市市(全国住みやすさ1位)、内灘町(金沢隣接+海辺の環境)、津幡町(交通の要衝)が生活圏がコンパクトで子育てしやすい環境です。
結論
石川県は保育所待機児童ゼロ、女性就業率全国2位という全国トップクラスの子育て環境を誇る「子育て先進県」です。野々市市・白山市・金沢市の金沢都市圏は住みやすさと子育て支援の両面で全国最高レベルを実現し、小松市・能美市などの地方都市は独自の創意工夫で大都市に劣らない魅力的な支援を提供しています。
石川県共通の「プレミアム・パスポート制度」「第2子以降保育料無料化」「マイ保育園制度」により、県内どの自治体でも基本的な子育て支援は充実しています。その上で各自治体が「医療費助成の年齢拡大」「給食費無償化」「独自の見守りサービス」など、地域の特性に合わせた支援を上乗せしている点が石川県の強みです。
「経済的支援」「都市機能」「教育の質」「自然環境」「独自サービス」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わりますが、どの自治体を選んでも全国平均を大きく上回る子育て環境が保証されています。北陸新幹線開業により首都圏とのアクセスも向上し、今後も子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。
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