山梨県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10
山梨県は「日本一健やかに子どもを育むやまなし」を掲げ、県全体で子育て支援に注力しています。特に医療費18歳まで無料化、県内全域での病児保育利用、第2子以降の保育料無償化など、県と市町村が一体となった支援が特徴です。自然豊かな環境での子育てと、都心から約90分という好アクセスを両立できる魅力的な地域です。
甲府市
「中核市子育て環境ランキング全国1位」
独自制度
甲府市は「次世代育成環境ランキング」で中核市62市中全国1位(2024年)を獲得する全国トップクラスの子育て支援都市です。すべての妊産婦に担当保健師を配置する「マイ保健師制度」が最大の特徴で、妊娠届出時から一貫して同じ保健師が切れ目なくサポートします。
市内19ヶ所の子育て支援センター・幼児教育センター・つどいの広場と連携し、日常的な子どもの様子を把握。支援が必要な家庭を早期発見し、的確な支援につなげる独自ネットワークを構築しています。この仕組みにより、児童福祉は全国中核市で2位と評価されました。
18歳まで医療費完全無料、子育て支援アプリ「すくすくメモリーズ」で予防接種管理や病院・公園検索が可能。ファミリーサポートセンターで一時的な保育や送迎支援も充実しています。3人乗り自転車の無料レンタル、市営住宅子育て世帯等応援家賃助成制度など、実生活に即した支援が手厚く整備されています。
遠距離通勤・通学定期券購入補助金制度では、県外へ通勤する方に月額上限2万円(最長3年)、通学する方に月額上限1万円を補助。甲府に住みながら首都圏で働く・学ぶライフスタイルを支援しています。
環境面
待機児童ゼロ(保育園・放課後児童クラブともに)を達成し、働きながら子育てできる環境が整っています。県庁所在地として行政機関・医療施設が集中し、山梨県立中央病院と国立病院機構甲府病院にはNICU・GCUを完備。小児初期救急医療センターは県内2ヶ所のうち1つが市内にあり、夜間・休日の急病に対応可能です。
小児医療については、山梨県全県一区で小児初期救急医療センターを整備した実績があり、全国の医師会から視察を受けるほど先進的。日本医師会の特別賞を受賞し、小児科医が働きやすい環境として全国的に評価されています。
図書蔵書率が全国標準を大きく上回り、保育園から大学まで多様な教育機関が集積。通学時間・交通費の節約により、子どもの教育費を充実させられます。
実績
合計特殊出生率は1.55(2018年)と、国の1.42や山梨県の平均を上回る水準を維持しています。「次世代育成環境ランキング」で中核市62市中全国1位という客観的評価を獲得し、特に小児医療と児童福祉の分野で長年高い評価を受けてきました。
待機児童ゼロ(保育園・放課後児童クラブともに)を継続して達成しており、共働き世帯が安心して子育てできる実績を積み重ねています。マイ保健師制度と19ヶ所の子育て支援施設ネットワークによる切れ目ない支援体制が、高い子育て環境評価につながっています。
昭和町
「若い世代の人口が増え続ける山梨一小さな町」
独自制度
山梨県で最も面積が小さく山のない町でありながら、若い世代の人口が増加している注目の自治体です。イオンモールやイトーヨーカドーなど大型商業施設が充実し、中央自動車道のICもあり都心へのアクセスも良好という、コンパクトながら利便性の高さが魅力です。
「町全体が子ども達の公園」を掲げ、子育てしやすい日本一の町を目指しています。1歳までチャイルドシートを無料で借りられる独自サービス、保育園待機児童ゼロを実現。子育て支援センター「ひまわりキッズ」では親子の交流と相談支援が充実しています。
環境面
大型商業施設と高速道路ICが至近にあり、日常の買い物から遠出まで便利。コンパクトな町だからこそ実現できる、顔の見える子育てコミュニティが形成されています。人口約2万人の小さな町ながら、生活利便性は県内トップクラスです。
実績
山梨県内で唯一、人口増加が続いている自治体です。若い世代の流入が継続しており、2022年には人口増が半世紀続くという全国的にも稀な実績を達成しました。県内で最も面積が小さい町でありながら、利便性の高さと子育て環境の良さで若い世帯を惹きつけ続けています。
2019年度まで36年連続で地方交付税普通交付金の交付を受けていない財政的に豊かな自治体であり、企業からの税収により子育て支援に十分な予算を確保できています。保育園待機児童ゼロを維持し、1歳までチャイルドシート無料レンタルなど、きめ細かな支援を実現しています。
富士吉田市
「富士山のふもとで給食無料の高原都市」
独自制度
富士山北麓の標高650〜900メートルに位置する高原都市で、子育て支援の一環として市立小中学校の給食を2019年10月から完全無料化しました。これは山梨県内でも先駆的な取り組みです。
18歳まで医療費無料(子育て応援医療費制度)を実施。子育て支援センターでは子どもの遊び場や産前産後ケアルーム、各種イベントを提供しています。定住促進奨励金制度では、市内に転入し新築や中古住宅を取得した際に補助があります。
環境面
富士山駅直結のコワーキングスペースがあり、テレワーク環境が整備されています。市内に富士急行線の鉄道駅が5駅、循環型公共交通バス「タウンスニーカー」が1回100円で利用可能。都心から約100km圏内にあり、電車・バス等も整備され二地域居住にも適しています。
古くから富士山信仰の町として栄え、御師文化の面影が残る歴史的な街並みと、織物産業の伝統が今も息づいています。小児救急センターは山梨県内2ヶ所のうち1つがあり、夜間・休日の急病対応も安心です。
実績
合計特殊出生率は1.59(2013〜2017年平均)と、全国平均を上回る水準を維持しています。2019年10月から市立小中学校給食無料化を実施し、子育て世帯の経済的負担軽減に先駆的に取り組んできました。
富士山という世界遺産の麓で子育てができる環境が評価され、観光都市としてのインフラも充実。富士山駅直結のコワーキングスペースなど、テレワーク環境も整備されており、都心からの二地域居住者も増加しています。標高650〜900メートルの高原都市という特性を活かした、自然豊かな子育て環境を実現しています。
甲州市
「果物王国で給食費無料・第1子から10万円祝い金」
独自制度
日本有数のワインの産地である甲州市は、小中学校の給食費を無償化し、出産祝い金を第1子から一律10万円支給する経済的支援が特徴です。18歳まで医療費無料を実施し、認可外保育施設を利用する児童にも市独自の補助制度で保護者負担を軽減しています。
ベビーベッドやチャイルドシート、ベビーバスなどを無料でレンタルでき、初めての子育てでも経済的負担を抑えられます。移住者向けのポータルサイト「甲州ライフ」で移住イメージを具体化でき、勝沼と松里にお試し住宅、コワーキングスペースやお試しサテライトオフィスも設置されています。
環境面
都心から車で約90分、豊かな自然に恵まれた環境でのびのびと子育てをしたい方に最適です。ぶどうやもも、ワイン生産など果樹栽培が盛んで、四季折々の農村景観の中で子どもを育てられます。
山梨市
18歳まで医療費無料、待機児童ゼロを達成。ファミリーサポートセンターや「つどいの広場」などで育児サポートが充実しています。公立保育園で英語幼児教育事業を実施し、早期から国際感覚を育てる独自の取り組みを展開。果樹栽培が盛んな自然豊かな環境で、のびのびと子育てができます。
南アルプス市
18歳まで医療費無料を実施し、医療費・保育料・給食費を合わせて年間約13万円の助成が受けられます。やまなし子育て応援カードで県内協賛店舗での特典サービスも充実。南アルプスの山々を望む自然環境と、利便性のバランスが取れた地域です。
北杜市
日本を代表する美しい山岳景観や清らかな水資源に恵まれ、子育て支援住宅を整備して移住促進に注力しています。チャイルドシート等の購入補助、おむつ支給など、細やかな支援が特徴。子育て応援マイホーム補助により、市内への住宅購入の一部を補助しています。八ヶ岳の麓で広大な大地での子育てが実現できます。
韮崎市
18歳まで医療費無料を実施。子育て支援センターとファミリーサポートセンターで育児支援が充実しています。韮崎駅前に子育て支援センター「にら★ちび」があり、アクセスが良好。中央自動車道の韮崎ICもあり、都心へのアクセスも便利です。
笛吹市
18歳まで医療費無料、複数の地域子育て支援センターで親子交流を支援。温泉地としても知られ、ももやぶどうの産地として農業体験も豊富。石和温泉郷があり、子育てしながら温泉のある暮らしが楽しめます。
選び方のポイント
包括的な子育て支援を重視するなら
甲府市(マイ保健師制度・全国1位評価)、中央市(保育料完全無償化)が充実した総合支援を提供しています。
経済的支援を最重視するなら
富士吉田市(給食無料)、甲州市(給食無料・第1子から10万円)、中央市(保育料完全無償化)が手厚い経済的メリットを提供しています。
都心へのアクセスを重視するなら
甲府市(遠距離通勤・通学定期補助)、昭和町(中央道IC至近)、富士吉田市(都心から約100km)が好アクセスです。甲府市の定期券補助制度は、甲府に住みながら首都圏で働く・学ぶライフスタイルを経済的にサポートします。
待機児童ゼロを重視するなら
甲府市、昭和町、山梨市が実績を持ち、安心して共働きができる環境です。
自然環境を重視するなら
北杜市(八ヶ岳の麓)、甲州市(果物王国)、富士吉田市(富士山北麓)など、豊かな自然の中で子育てができます。山梨県全体が自然保育を推進しており、野山や田んぼ、畑での体験活動を積極的に取り入れています。
移住サポートを重視するなら
甲州市(お試し住宅・コワーキングスペース)、富士吉田市(定住促進奨励金・コワーキングスペース)が移住者向け支援を整備しています。
結論
山梨県は「日本一健やかに子どもを育むやまなし」を目標に、県と全市町村が一体となった子育て支援を展開する「子育て先進県」です。甲府市は中核市で全国1位の評価を獲得し、独自のマイ保健師制度で切れ目ない支援を実現。昭和町は小さな町ながら利便性の高さで若い世代を惹きつけ、富士吉田市は富士山の麓での給食無料という独自性で注目されています。
県全体の特徴として、18歳まで医療費無料(全市町村)、県内全域での病児保育利用可能(全国初)、第2子以降の保育料無償化、産前産後ケアセンター「ママの里」の宿泊型ケア利用料を県と全市町村で約8割助成など、県と市町村が協力した手厚い支援が整っています。24時間365日助産師による電話相談も実施され、妊娠中から出産後まで安心して子育てができる体制が構築されています。
自然保育の推進により、豊かな自然を「子育て資源」として活用。子どもの健康な身体と豊かな情操を育む環境が県全体に整っています。都心から約90分という好アクセスと、富士山をはじめとする雄大な自然環境を両立できる点が、山梨県での子育ての最大の魅力です。
各自治体が「包括的支援」「経済的支援」「待機児童対策」「交通利便性」「自然環境」「移住サポート」のいずれかで独自の強みを持ち、家庭のニーズに応じた最適な選択が可能です。2024年以降も各自治体が支援を拡充しており、今後さらに子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。
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