三重県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10

三重県は豊かな自然環境と企業との連携による子育て支援が特徴的な地域です。特に松阪市と四日市市は県内でトップクラスの評価を獲得し、伊勢湾沿いの小規模自治体も独自の手厚い支援で注目を集めています。

TOP1:松阪市★★★★★

「共働き子育てしやすい街ランキング三重県1位」

独自制度

松阪市は「子育て一番宣言」のもと、全国的にも珍しい先進的な制度を展開しています。2024年7月から三重県下で唯一開始した「こども誰でも通園制度」は、就労要件等を問わず柔軟に生後6ヶ月〜2歳児を預けられる画期的な制度です。令和8年度からの本格実施を見据え、試行的に実施中です。

2024年9月からは高校卒業まで(18歳到達後最初の3月31日まで)のこども医療費を全額助成する制度を開始。所得制限の撤廃も同時に実施。市立小中学校等における第3子以降の学校給食費も無償化しました。

病児・病後児保育と乳幼児一時預かりが充実しており、共働き世帯が安心して子育てできる環境が整備されています。「赤ちゃんの駅」を市内各所に設置し、おむつ替えや授乳ができる施設・店舗情報を提供。公立保育園では紙おむつ等月額定額利用サービスを導入し、AIによる午睡監視システムも試行的に実施しています。

環境面

日経BP「共働き子育てしやすい街ランキング2024」で全国15位、三重県1位(2年連続)を獲得。2023年は全国20位でしたが、さらにランクアップしました。この評価は保育支援制度の充実度が高く評価された結果です。

松阪市は三重県のほぼ中央部に位置し、伊勢街道の宿場町として発展した歴史ある街です。松阪城跡や御城番屋敷など江戸時代の趣を感じる風景が残り、高級ブランド牛・松阪牛の名産地としても有名です。JR紀勢本線・名松線や近鉄山田線による交通網が充実し、名古屋・大阪の両方面へのアクセスも良好です。

実績

「子育て情報サイト」で各種支援制度の情報を一元的に提供し、利用者の利便性を向上。子育て支援コーディネーターが常駐する市内の子育て支援センターでは、保健センターや専門機関と連携し、一人一人にあった情報やサービスを提案しています。

TOP2:四日市市★★★★★

「病児保育施設数が県内最多・都市機能と子育て支援の両立」

独自制度

四日市市は三重県最大規模の都市部でありながら、子育て支援制度が極めて充実しています。最大の特徴は病児保育施設数が県内最多の4施設を誇る点です。病気療養中で保育園・小学校などの集団生活に不安がある子どもを一時的に預かる施設が充実しており、「子どもが熱を出すと仕事を休まないといけない」という共働き世帯の悩みを解消します。

24時間対応の予約受付システム「あずかるこちゃん」により、スマートフォンやパソコンから市内4ヶ所の病児保育室の空き状況確認、利用登録、予約申し込みが可能です。

子ども医療費助成は、18歳到達後最初の3月31日まで(高校生年代まで)の児童が対象。三重県内の医療機関では窓口無料の現物給付方式、県外受診分は償還払い方式で助成を実施しています。

環境面

四日市市内には複数の路線が走り、名古屋・津・鈴鹿方面へのアクセスが良好です。市内には20か所以上(医療機関型含む)の子育て支援センターがあり、親子が気軽に集い相互交流できる場として機能しています。各センターで育児相談や親子のふれあいイベントが定期的に開催され、同年代の子を持つ親同士がつながる場となっています。

大型商業施設も充実し、都市部の利便性と子育て支援のバランスが取れた環境です。

実績

待機児童の解消に向けた取り組みを継続的に実施。認可保育所の整備を進め、共働き世帯が安心して子どもを預けられる環境づくりに注力しています。三重県内で最も人口規模が大きい自治体として、スケールメリットを活かした多様な子育て支援サービスを提供しています。

TOP3:津市★★★★★

「県庁所在地としての総合的な子育て環境」

独自制度

津市は三重県の県庁所在地として、安定した行政サービスと総合的な子育て支援を提供しています。市内17ヶ所に子育て支援センターを開設し、0歳から就学前(主に未就園児)の子どもを対象に、子育て中の親と子が気軽に集い相互交流できる場を提供しています。

特に「子育て支援コーディネーター」が常駐する市内5ヶ所の子育て支援センターは、津市こども家庭センターの「こども子育て支援拠点」として機能。保健センターや本庁のこども家庭センター、地域の専門機関と連携し、「どこに相談したらいいのかわからない」「どのようなサービスがあるか知りたい」といった個別のニーズに対応しています。

子育て支援センターTSUDOIをはじめ、各センターで未就園児の会やボランティアグループによる読み聞かせなど、多様なプログラムを展開しています。

環境面

三重県の県庁所在地として、医療機関、教育機関、商業施設が充実。JR・近鉄の複数路線が利用でき、名古屋方面へも通勤圏内です。海岸部から山間部まで多様な地域を持ち、ライフスタイルに合わせた居住地選択が可能です。

「たるみ子育て交流館」には「みえ森林教育ステーション」を設置するなど、豊かな自然を活かした子育て環境も整備されています。

実績

市内17ヶ所という三重県内でも有数の子育て支援センター網を整備し、地域のどこに住んでいても身近な場所で支援を受けられる体制が定着しています。子育て支援コーディネーターを5ヶ所に常駐させ、複雑化する子育てニーズに対して関係機関と連携した対応を積み重ねてきた実績が、子育て世帯からの信頼につながっています。県庁所在地としての安定した行政基盤を背景に、都市機能と自然環境の両方を享受できる居住環境が、幅広い子育て世帯から選ばれ続けている理由となっています。

TOP4:鈴鹿市★★★★

「モータースポーツのまちの充実した子育て支援」

独自制度

鈴鹿市は「鈴鹿サーキット」で有名なモータースポーツのまちですが、子育て支援も充実しています。ファミリー・サポート・センター事業では、市内在住または通勤・通学する小学生以下のこどもを持つ保護者の要望に応じて、こどもをお預かりできる人(提供会員)を紹介する相互援助組織を運営しています。

特定非営利活動法人こどもサポート鈴鹿に委託して実施するこの事業は、地域の支え合いによる子育て支援の好例です。

環境面

鈴鹿市は製造業が盛んで雇用が安定しており、共働き世帯が多い地域です。鈴鹿サーキットをはじめとするレジャー施設も充実し、子どもが遊べる環境が豊富です。名古屋へも電車で約1時間とアクセスが良好で、ベッドタウンとしても人気があります。

TOP5:朝日町★★★★

「コンパクトで手厚い支援の小規模自治体」

独自制度

朝日町は面積が小さいながら、子育て支援が手厚いことで知られています。コンパクトな町だからこそ実現できるきめ細やかな支援が特徴で、町民同士の距離が近く、顔の見える関係の中で子育てができます。

子育て支援センターでは、育児相談や親子のふれあいイベントを定期開催。同年代の子を持つ親同士がつながる場として機能しています。

環境面

四日市市に隣接し、名古屋方面へのアクセスも良好。小規模自治体ならではの機動力を活かした子育て支援を展開しています。

TOP6:川越町★★★

川越町は地域子育て支援センターや児童館が町内にあり、地域ぐるみで安心して子育てできる環境が整っています。地域子育て支援センターでは育児相談や親子のふれあいイベントが定期的に開催され、同年代の子を持つ親同士がつながる場となっています。産まれたばかりの子供を育てる保護者にとって、同じ環境の方と話す機会を町が率先して提供することは非常に心強い支援です。

TOP7:いなべ市★★★

いなべ市は養老山地の麓に位置し、豊かな自然環境に恵まれた自治体です。子ども医療費助成制度を実施しており、自然の中でのびのびと子育てができる環境が魅力です。名古屋方面へのアクセスも比較的良好で、自然と利便性のバランスが取れた地域です。

TOP8:桑名市★★★

桑名市は「ナガシマスパーランド」や「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」など、子ども向けレジャー施設が充実した自治体です。名古屋へのアクセスが極めて良好で、通勤圏内として人気があります。子育て家庭応援クーポンをはじめとする三重県の制度に加え、市独自の子育て支援も展開しています。

TOP9:菰野町★★★

菰野町は御在所岳の麓に位置し、温泉地としても有名な自治体です。おたふくかぜワクチン接種費用助成事業や病後児保育など、基本的な子育て支援制度を整備。放課後児童クラブ(学童クラブ)も運営しており、共働き世帯への支援も行っています。豊かな自然環境の中で子育てができることが最大の魅力です。

TOP10:亀山市★★★

亀山市は東名阪自動車道や名阪国道が交わる交通の要衝に位置し、名古屋・大阪の両方面へのアクセスが良好です。製造業の工場も多く、雇用環境が安定しています。基本的な子育て支援制度を整備し、バランスの取れた子育て環境を提供しています。

選び方のポイント

共働き世帯の支援を最重視するなら

松阪市(こども誰でも通園制度、共働きランキング県内1位)、四日市市(病児保育施設県内最多4施設)が最適です。柔軟な預かり制度と病児保育の充実により、仕事と子育ての両立がしやすい環境が整っています。

都市機能と子育て支援の両立を重視するなら

四日市市(県内最大都市)、津市(県庁所在地)が好適です。医療機関、教育機関、商業施設が充実し、都市部の利便性と子育て支援サービスのバランスが取れています。

名古屋への通勤を重視するなら

桑名市(名古屋至近)、鈴鹿市、四日市市が通勤圏内です。特に桑名市は名古屋へのアクセスが極めて良好で、ベッドタウンとして人気があります。

コンパクトなまちでの手厚い支援を重視するなら

朝日町、川越町などの小規模自治体がおすすめです。顔の見える関係の中で、地域ぐるみの子育て支援が受けられます。

自然環境を重視するなら

いなべ市(養老山地の麓)、菰野町(御在所岳の麓、温泉地)が豊かな自然に恵まれています。自然の中でのびのびと子育てをしたい家庭に適しています。

先進的な子育て制度を重視するなら

松阪市(こども誰でも通園制度)が三重県下で唯一、就労要件を問わない柔軟な預かり制度を試行実施しています。

結論

三重県は「共働き子育てしやすさ」と「豊かな自然環境」を両立できる子育て先進県です。松阪市と四日市市の2大都市は、それぞれ「こども誰でも通園制度」と「病児保育施設の充実」という独自の強みで全国的な評価を獲得しています。

朝日町や川越町などの小規模自治体は、コンパクトだからこそ実現できる地域密着型の手厚い支援を展開。津市や鈴鹿市は県庁所在地・工業都市としての安定した行政サービスと雇用環境を提供しています。

各自治体が「柔軟な預かり制度」「病児保育の充実」「地域密着型支援」「自然環境」のいずれかで独自の強みを持ち、「共働き支援」「都市機能」「通勤利便性」「自然環境」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わります。

三重県全体として、県と企業が連携した「みえ次世代育成応援ネットワーク」や「三重県子育て家庭応援クーポン」など、県レベルでの支援も充実。2024年から2025年にかけて各自治体が支援をさらに拡充しており、今後も子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。

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