滋賀県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10
滋賀県は京都・大阪への通勤圏内でありながら豊かな自然環境を持ち、全国的にも子育て支援に注力する自治体が集まっています。特に守山市と草津市は「住みよい街ランキング」で全国トップレベルの評価を獲得し、栗東市は全国屈指の合計特殊出生率を誇ります。
守山市
「住みよい街ランキング全国10位の子育て先進都市」
独自制度
守山市は「住みよい街2024」で全国10位にランクインし、「子育てしやすい自治体ランキング2024」でも住民評判で全国5位を獲得する高評価の自治体です。
2024年度から医療費助成を高校生まで拡大し、未就学児は無料、小学生・中学生は通院500円(調剤無料)・入院無料、高校生は通院500円(調剤無料)・入院1日1,000円(月額上限14,000円)と手厚い支援を実施しています。所得制限はありません。
地域子育て支援センターは市内3ヵ所の児童館に設置され、土曜日も開館しているため、平日勤務の父親も子どもと触れ合う機会を持てます。子育てガイドブック「らんらん」「すくすく」「ぐんぐん」を配布し、妊娠から子育て各段階で必要な情報を提供しています。
病児・病後児保育利用料金補助制度により、働く保護者の負担を軽減。母子健康手帳アプリ「子育てタウン」で健診や予防接種のスケジュール管理も可能です。
環境面
琵琶湖に面した自然豊かな環境でありながら、JR琵琶湖線の守山駅から京都駅まで約26分、大阪駅まで約1時間とアクセスが良好です。「自然災害が少ない」で全国1位、「避難場所が近くにあるなど防災対策が整っている」で3位を獲得するなど、安心・安全面でのスコアが高く評価されています。
「病院や診療所が多い」「子どもを遊ばせる場所が多い」「日常生活に必要な買い物がしやすい」「介護施設が多い/介護サービスを受けやすい」でいずれも上位と、生活利便性も非常に高水準です。
実績
人口増加が続いており、若い世代の流入が活発。子育て世代が「住みたい」と評価する街として、滋賀県内でトップクラスの人気を誇っています。
草津市
「人口増加と利便性を両立する子育て環境」
独自制度
草津市は「住みよい街2024」で全国10位にランクインし、人口14万人を超えて増加を続ける成長都市です。
医療費助成は小学生・中学生・高校生等(18歳まで)の通院・入院に対応し、通院は1ヵ月につき医療機関ごとに500円の自己負担(調剤薬局は無料)、入院は自己負担なしです。2023年10月から高校生等まで対象を拡大した点が特徴です。
産婦健康診査は公費負担助成を実施し、産後2週間・産後1ヶ月等の時期に各1回、上限5,000円まで助成されます。県外で出産された場合も償還払いで対応しています。
妊婦健康診査費用助成を拡充し、出産・子育て応援給付金として妊娠届出後に5万円、出生届出後に5万円の計10万円を支給。妊娠期から切れ目ない伴走型相談支援を実施しています。
不育症治療・検査に要した医療保険適用外の費用の一部も助成し、妊娠から出産までをトータルでサポートする体制が整っています。
環境面
JR琵琶湖線の草津駅は新快速停車駅で、京都駅まで約19分、大阪駅まで約50分という抜群のアクセスを誇ります。駅前には大型商業施設や百貨店があり、日常生活の利便性が非常に高い点が魅力です。
保育所や学習塾、習い事など教育環境としても選択肢が豊富で、「田舎と都会のいいとこどり」と評される、バランスの取れた住環境を実現しています。
北部には住宅街、南部は緑豊かな山地が広がり、自然と触れ合いながら子育てができる環境です。草津市子育て相談センターでの相談支援も充実しています。
実績
2024年4月に人口14万人を超え、人口増加が続いています。待機児童が発生している点は課題ですが、それは子育て世代の流入が活発である証左でもあります。
栗東市
「全国トップクラスの合計特殊出生率を誇る子育て環境」
独自制度
栗東市の最大の特徴は、合計特殊出生率が1.8人以上(一時期は2.16という全国トップクラスの数値も記録)という高い出生率です。この背景には、小学校区単位での施設整備という独自のまちづくりがあります。
9つの小学校区それぞれに幼稚園、保育園、公民館、児童館、学童保育所を整備し、どこに住んでも子どもの施設が利用しやすい街を実現しています。各小学校区に児童館があるという体制は全国的にも非常に珍しく、栗東市の大きな強みです。
地域子育て支援センターの機能を持つ施設が公立で3ヵ所、法人の保育園で1ヵ所あり、土曜日も開館しているため、平日勤務の父親も子どもと触れ合う機会を作れます。
2024年度から医療費助成を高校生まで拡大し、未就学児は無料、小学生・中学生は通院500円(調剤無料)・入院無料、高校生は通院500円(調剤無料)・入院1日1,000円(月額上限14,000円)です。
2003年度より「幼児園」という形で、国の認定こども園制度に先駆けて幼保一体化を独自に実施してきた先進性も特筆すべき点です。
環境面
西側半分が平地、東側半分が山という特性があり、自然・交通・住環境のバランスが整った街です。JR琵琶湖線の栗東駅は1991年に開業し、新しい街の顔として整備されてきました。
交通の要所として古くから栄え、名神高速道路の栗東ICもあり、通勤や移動の利便性が高い点が魅力です。京都駅まで約20分、大阪駅まで約1時間のアクセスの良さを誇ります。
実績
賃貸物件が多く、結婚して賃貸に入居し出産するという流れが多いため、特殊出生率の高さにつながっています。一方で、子どもが大きくなって家を建てようという時に供給がやや不足しているという課題もあり、市は定住促進のための施策を検討しています。
大津市
「県庁所在地の充実した子育て支援」
独自制度
県庁所在地である大津市は、人口約35万人の中核市として、充実した子育て支援を展開しています。
妊産婦健康診査費用助成を拡充し、出産・子育て応援給付金として妊娠届出後・出生届出後にそれぞれ給付を実施。伴走型相談支援により、妊娠期から切れ目ない支援を行っています。
大津市子育て総合支援センターがあり、子育てに関する情報を気軽に確認できるアプリも提供。「赤ちゃんの駅」は市内に100ヵ所近くあり、外出先での急なおむつ替えや授乳に対応できる環境が整っています。
環境面
JR琵琶湖線、京阪電車、湖西線など複数路線が利用でき、京都駅まで約10分という抜群のアクセス。比叡山延暦寺などの歴史的資源も豊富で、文化的環境にも恵まれています。
市内には塾も多く、場合によっては京都まで通塾することも距離的に可能なため、教育環境は非常に整っています。
東近江市
滋賀県南東部に位置し、駅前や道路沿いを中心に利便性の高い住宅地が広がる一方、少し足を延ばすと豊かな自然を身近に感じられる街です。森や里山を活かした教育プログラムや農業体験などの授業を展開する学校もあり、のびのびとした子育てができます。
2024年度から医療費助成を高校生まで拡大し、未就学児は無料、小学生から高校生までは通院500円、入院1日1,000円(月額上限14,000円)です。育児世帯が住宅を取得すると、取得費用に対して補助される「市民子育て住宅取得事業」という独自制度があります。
近江八幡市
水郷として知られる近江八幡市は、歴史的な町並みが残る美しい街並みが特徴です。子育て支援施設や医療費助成制度も充実しており、落ち着いた環境で子育てをしたい世帯に人気があります。JR琵琶湖線の近江八幡駅から京都駅まで約40分、大阪駅まで約1時間10分とアクセスも良好です。
高島市
高島市は県下初の小中一貫教育を実施し、義務教育9年間を見据えた一貫性のある学習指導や生徒指導を行っています。里山体験や田植えなど、地域での体験学習の場も豊富です。
妊婦検診の完全無償化、小中学校の給食費無償化、小中学生の医療費無償化を実施。保育料は国基準の半額、第2子以降は完全無料という手厚い経済支援が特徴です。
JR湖西線の近江今津駅から京都駅まで約50分、大阪駅まで約80分で、特急サンダーバードも停車します。定住住宅リフォーム補助として、UIJターン者及び実家定住者がリフォーム工事を行う場合、費用の最大4分の1、最大50万円の補助を受けられます。
湖南市
湖南市は滋賀県南部に位置し、名神高速道路のインターチェンジがあり、交通利便性に優れています。子育て支援制度も充実しており、医療費助成や各種手当により子育て世帯をサポートしています。京都・大阪へのアクセスも良好で、通勤圏内として人気があります。
彦根市
彦根城や佐和山などの歴史的建造物が多く、歴史を感じられる街です。子育て応援サイト「ひこ根っこ。」の運営など、情報提供やコミュニティ形成を促進する取り組みを行っています。医療費助成制度や子育て支援施設の充実など、子どもたちの成長をサポートする環境が整っています。
選び方のポイント
経済的支援を最重視するなら
高島市(給食費無償化・医療費無償化・保育料半額)、栗東市(高い出生率を支える手厚い支援)が最適です。妊娠から出産、子育てまでの経済的負担を大幅に軽減できます。
京都・大阪への通勤を重視するなら
草津市(京都19分・大阪50分)、守山市(京都26分・大阪60分)、栗東市(京都20分・大阪60分)、大津市(京都10分)が好アクセスです。特に草津市と大津市は新快速停車駅で通勤が便利です。
住環境の評価を重視するなら
守山市(住みよい街全国10位、子育て住民評判全国5位)、草津市(住みよい街全国30位)が全国的な高評価を獲得しています。
自然環境を重視するなら
高島市(琵琶湖北西部・面積の7割が森林・小中一貫教育)、東近江市(森や里山を活かした教育)が豊かな自然と手厚い支援を両立しています。
小学校区単位の施設充実を重視するなら
栗東市(9つの小学校区すべてに幼稚園・保育園・児童館・学童保育所を整備)が他に類を見ない充実した施設配置を実現しています。
結論
滋賀県は京都・大阪への通勤圏内でありながら、豊かな自然環境と充実した子育て支援を両立できる「子育てしやすい県」です。守山市と草津市は全国ランキングでもトップクラスの評価を獲得し、栗東市は全国屈指の出生率を誇ります。
各自治体が独自の強みを持ち、「経済的支援」「通勤利便性」「住環境の質」「自然環境」「施設充実度」のいずれを重視するかによって最適な選択肢が変わります。2024年度には多くの自治体が医療費助成を高校生まで拡大するなど、支援をさらに充実させており、今後も子育て世帯にとって魅力的な環境が整っていくことが期待されます。
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