長崎県で出産・子育てがしやすい自治体トップ10
長崎県は全国ランキングでトップを獲得した大村市を筆頭に、独自の子育て支援を展開する自治体が集中しています。特に県央地区の大村市・諫早市・長崎市は充実した支援制度と生活環境の良さを兼ね備え、地方都市も手厚い支援で子育て世帯を応援しています。
大村市
「全国1位の子育てしやすい街」
独自制度
大村市は日経BP「自治体子育てランキング2025」で総合1位を獲得した全国トップクラスの自治体です。住民の評判が全国1位、年少人口比率も8位と高く評価されています。
0歳から高校生世代(18歳年度末)まで医療費無料を実施し、1ヶ月ごと・医療機関ごとに自己負担額がかかりますが、実質的な負担は極めて軽い制度設計です。令和6年4月から3歳未満児の保育料を減額改定し、子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減しました。
産後ケア事業では宿泊型と通所型を用意し、母子の健康をきめ細かくサポート。はじめてのママ&パパ講座ではパパの妊婦体験やベビーマッサージを実施し、父親の育児参加を積極的に促進しています。
保育士確保にも力を入れ、県外からの新卒保育士には最大35万円(3年間分割)、継続応援金として4年目・7年目にも支給する独自施策を展開しています。
環境面
長崎空港を擁する県の玄関口として、西九州新幹線の開業により県内外へのアクセスが飛躍的に向上。県内13市で唯一50年連続人口増加を達成し、移住者の受け入れに抵抗が少ない寛容な土地柄が特徴です。
市民交流プラザ内の「おむらんど」は親子で楽しく遊べる交流スペースで、相談コーナーも併設。市内最大の遊具エリア「ぼうけん広場」には大型複合遊具12基と子ども専用トイレを完備し、安心して遊べる環境が整っています。
温暖な気候と大村湾の豊かな自然、ブランド化された大村牡蠣や長崎県産イチゴなど、食の恵みも豊富です。
実績
住民満足度調査で子育て支援充実度が全国2位、保育所・幼稚園充実度が4位という高評価を獲得。認可保育所の園庭保有率も高く、保育環境の質が優れています。
長崎市
「県都として充実した子育て支援と移住促進策」
独自制度
長崎県の県都として、包括的な子育て支援を展開しています。0歳から中学生まで医療費助成を実施し、高校生世代は償還払いで対応。未就学児は県内全域、小中学生は長崎市・諫早市・西海市・長与町・時津町の医療機関で現物給付が可能です。
子育て世帯ウェルカム補助金として、長崎県外から移住した子育て世帯(中学生以下の子ども1人以上)の就労者に35万円を交付する独自制度を実施。移住元で妊娠中だった場合も対象となる手厚い支援です。
多子世帯への保育料負担軽減では、小学校入学前の範囲で2人目半額・3人目以降無料を実現。年収470万円未満世帯では18歳以下を1人目として計算し、2人目以降を無料化しています。
コロナ禍での妊産婦支援として、里帰り出産ができない方への民間育児支援サービス利用料助成や、分娩前ウイルス検査、感染妊産婦へのサポートなど、時勢に応じた柔軟な対応が特徴です。
赤ちゃんの4ヶ月健診時に絵本引換券を配布し、市が定めた5冊から1冊をプレゼントする「ブックスタート事業」を実施しています。
環境面
長崎県の政治・経済・文化の中心地として、医療機関や教育施設が充実。世界文化遺産や歴史的建造物が多く、文化的な環境で子育てができます。
「赤ちゃんの駅」として授乳室・おむつ替えスペースを無料提供する施設を認定し、外出時の子育て支援を充実。移住検討者向けにレンタカー貸出サポート(年3回まで無料)も実施しています。
長崎県公式LINEの「ココロンパスポート」では、県内約2,500店の協賛店で割引や授乳室利用などのサービスを受けられます。
実績
県外からの移住子育て世帯に35万円を交付する「子育て世帯ウェルカム補助金」が広く認知され、長崎県外からの子育て世帯の移住促進に継続的に貢献しています。世界文化遺産や歴史的建造物が集積する文化的環境と、県庁所在地としての充実した医療・教育インフラが組み合わさることで、子育て世帯にとって総合的な魅力が高い都市として評価されています。ブックスタート事業や赤ちゃんの駅の整備など、乳幼児期からの子育て世帯に寄り添うきめ細かい支援が積み重なり、県都として安心して子育てができる環境が定着しています。
諫早市
「県内第2の都市で充実した子育て環境」
独自制度
令和5年4月から認可保育施設における同時在園児の第2子保育料を無料化した画期的な制度を導入。国の制度を上回る手厚い支援で、子育て世帯の経済的負担を大幅に軽減しています。
独自の児童健全育成施設「こどもの城」を白木峰高原に設置し、0歳から年齢制限なく誰でも自由に利用可能。自然遊び・木工遊び・山水での水遊びなど、自然を活かした体験活動を実施しています。
病児保育を2ヵ所で実施し、1人1日2,500円(昼食・おやつ代込み)で利用可能。生活保護世帯・市民税非課税世帯は無料という配慮があります。
環境面
市街地の栄町に「すくすく広場」を開設し、親子で自由に遊べる施設として親子同士の交流の場を提供。施設内に母子健康包括支援センターを設置し、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を実現しています。
県内トップクラスの進学校をはじめ、商業高校・農業高校・スポーツに力を入れた私立高校など、多様な教育選択肢があります。「こどもの城」周辺の白木峰高原では、コスモス畑が美しく、自然と触れ合える環境が魅力です。
長崎自動車道のICがあり、長崎市・大村市へのアクセスも良好。JR長崎本線と島原鉄道が通る交通の要衝です。
実績
令和5年4月から国の制度を上回る形で認可保育施設における第2子保育料の完全無料化を実現した取り組みが、県内外の子育て世帯から注目を集めています。年齢制限なく誰でも利用できる「こどもの城」は、自然体験を通じた子どもの健全育成の場として地域に定着しており、白木峰高原という自然環境を活かした独自の施設設計が他の自治体にはない魅力として評価されています。長崎市・大村市への良好なアクセスと多様な教育選択肢を兼ね備えた環境が、県内第2の都市として子育て世帯から継続的に選ばれる理由となっています。
佐世保市
「県内第2の都市で独自の子育て支援」
独自制度
令和6年4月から同時在園における第2子以降(1・2歳児)の保育料無償化を開始し、経済的負担を大幅に軽減。市内に公立保育所の東部・北部子育て支援センターを設置し、0歳の会(たんぽぽ)、少人数の遊びの会(ポケットの会)、妊婦の会(わくわくママの会)など、きめ細かいプログラムを提供しています。
保健師やママサポーター、家庭訪問員による家庭訪問を実施し、孤立しがちな子育て家庭を地域で支える体制を構築。臨床心理士による予約制の個別育児相談も実施しています。
3世代で同居・近居する際の中古住宅取得で【フラット35】利用者への支援制度があり、多世代での子育てを応援しています。
環境面
市内に多数の乳幼児施設(認可保育所・幼稚園・認定こども園・認可外保育施設)があり、選択肢が豊富。ハウステンボスや九十九島など観光資源も豊富で、週末の家族レジャーに困りません。
米軍基地があることから国際色豊かな環境で、多様な文化に触れながら子育てができる特色があります。佐世保港を擁する港湾都市として、造船業を中心とした産業基盤も安定しています。
長与町
「長崎市のベッドタウンで充実の子育て支援」
独自制度
第2子保育料無償化を実施し、多子世帯への経済的支援を充実。第3子以降も無償化拡大(令和6年4月~)。「大きくなーれ・プラス」という子育て情報サイトを運営し、子育て世帯への情報発信を積極的に行っています。
こども政策課が2つの相談窓口を設置し、きめ細かい対応を実現。保育コンシェルジュ制度により、各家庭に最適な保育サービスを案内しています。
環境面
長崎市に隣接し、通勤・通学に便利なベッドタウンとして人気。JR長崎本線の駅があり、長崎市中心部へのアクセスが良好です。
コンパクトな町でありながら、スーパーや医療機関が充実し、生活利便性が高いのが特徴。住宅地が整備され、子育て世帯が多く住む地域です。
時津町
長崎市・長与町に隣接するベッドタウンとして発展。福祉課に保育コンシェルジュを配置し、保健センターと連携した切れ目ない支援を実施。時津北児童館・時津なづみ児童館の2館で虐待・いじめ・心の悩みなど幅広い相談に対応しています。JR長崎本線が通り、長崎市へ約15分でアクセス可能な利便性の高さが魅力です。
島原市
島原半島の中核都市として、病児保育を南島原市と共同運営し、地域全体で子育てを支える体制を構築。島原城や武家屋敷など歴史的な町並みが残り、文化的な環境で子育てができます。湧水群で知られる水の都として、豊かな自然環境が魅力。島原鉄道の終着駅があり、半島内の交通拠点です。
雲仙市
雲仙温泉を擁する観光都市で、豊かな自然環境が特徴。こども未来課が子育て支援の窓口となり、きめ細かい対応を実施。温泉地ならではの保養施設が充実し、子育ての息抜きがしやすい環境です。農業が盛んで、新鮮な野菜や果物が手に入りやすく、食育に適した地域です。
南島原市
世界文化遺産「原城跡」を有する歴史の町で、8町が合併した広域自治体。子ども支援課が中心となり、自然教室やオルレ体験など、南島原市ならではの体験活動を実施。前浜海水浴場・白浜海水浴場など美しい海岸線が魅力で、SUPやカヌーなどのウォーターアクティビティが充実。島原手延そうめんの産地として、伝統産業を身近に感じられます。
波佐見町
波佐見焼で全国的に有名な陶器の町。子ども・健康保険課が子育て支援班と健康増進班に分かれ、専門的なサポートを提供。伝統工芸が身近にある環境で、ものづくりの文化に触れながら子育てができます。コンパクトな町でありながら、窯元や観光施設が充実し、文化的な刺激のある環境です。
選び方のポイント
全国トップレベルの評価を重視するなら
大村市(全国1位)が最適です。住民評判・年少人口比率ともに全国トップクラスで、50年連続人口増加という実績があります。
県都の利便性と支援の両立を重視するなら
長崎市(移住者への35万円補助金)、諫早市(第2子保育料無料)が好選択。交通・医療・教育のインフラが充実しています。
長崎市への通勤を重視するなら
長与町・時津町がベストチョイス。JR長崎本線で長崎市中心部へ約15分でアクセス可能で、ベッドタウンとして子育て世帯が多く住んでいます。
自然環境を重視するなら
雲仙市(温泉地)、南島原市(海岸線と世界遺産)、島原市(湧水群)など、島原半島の自治体が豊かな自然と歴史的環境を提供しています。
伝統文化に触れながら子育てしたいなら
波佐見町(波佐見焼)、島原市(武家屋敷)が、ものづくりや歴史を身近に感じられる環境を提供しています。
結論
長崎県は全国1位の大村市を筆頭に、独自の子育て支援を展開する自治体が集中する「子育て先進県」です。県央地区の大村市・長崎市・諫早市は充実した支援制度と都市機能を兼ね備え、ベッドタウンの長与町・時津町は通勤利便性と子育て環境のバランスが良く、島原半島の自治体は豊かな自然と歴史的環境が魅力です。
各自治体が「経済的支援」「保育環境」「医療体制」「交通利便性」「自然環境」「文化的環境」のいずれかに強みを持ち、家庭のニーズに応じて最適な選択肢が変わります。2024-2025年にかけて各自治体が支援を拡充しており、移住者向けの補助金制度も充実しているため、子育て世帯にとって魅力的な環境が整っています。
長崎空港、西九州新幹線の開業により県内外へのアクセスが向上し、「都会の利便性」と「地方の豊かな自然」を両立できる環境が、長崎県の子育ての大きな強みとなっています。
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